「ストレスは全て人間関係によるもの」と言われます。
家族や友達、職場や近所など、社会関係がストレスの原因です。
世界に自分1人だけがいたら、気ままに生活できるはずです。
管理人あかつきは研究室で人間関係に悩み鬱になりました。
とにかく特定の人と会いたくなく、引きこもりがちになる毎日。
しかし、気づけば人間関係に悩みがなくなる最強のメンタルを手に入れました。
自分でもこの変化の過程が不思議で、精神科の先生と分析しながら自分なりの結論を出すことができました。
そんな管理人の鬱克服までのストーリーと生き方が楽になる考え方を紹介します!
精神科の先生にも教えてもらった有用な考え方も分かりやすく紹介するので、
研究室に限らず人間関係に悩む方に是非参考にしてください。
注:かなり長くなります。
「とっとと人間関係克服の方法を読みたい!」という方はこちらに飛んでください。
まずは管理人あかつきの人物像紹介
あかつきは元々こんな感じの人間だった。
このイメージでこれから読んでみてほしい。
・研究室は毎日来るのが当たり前と思っているくらいの真面目
・何かを頼まれればあまり断れない(できなくても引き受けがち)
・人と話すのは得意ではなく、1人の時間が好き
・新しいことでもとにかくやってみる
大学〜大学院での生活体験談
時系列順に紹介しています。
長くなりますのでストレスなく生きる方法を知りたい方はこちらでジャンプしてください。
大学の研究室では楽しく研究
大学の研究室ではあかつきは楽しく研究をしていました。
テーマが一人でこつこつやるようなものだった、というのも楽しくできた理由だと思う。
マイペースで進めるのが性にあっているタイプの人間ですので。
また研究室はみんなで料理をしたり、一緒にTVゲームをやる文化があり教授もそれを認めていました。
研究もほぼ毎日やっていたが、そんな時間が楽しく全然苦になりませんでした。
よく遊び、(割と)研究もしながら学部を卒業しました。
大学院に進学してテーマを変更
管理人は研究テーマ変更で大学とは別の大学院に進学しました。
前の大学より学生のレベルが高いと感じていました。
また新しいテーマ故、自分が他の学生よりかなり遅れていると感じることもしばしば。
「このテーマがやりたくて移ってきたのだから頑張ろう」という心境でした。
自分は新しいことを学ぶのは好きであり、最初の半年間は苦労しながらも楽しく研究したり、授業を受けていました。
だが、徐々に精神状態がおかしくなり始めます‥
ある先輩が極端に苦手になる
結構ありがちなことだとは思います。
研究では優秀な先輩に基礎からいろいろ教わっていました。
私は要領が悪く、その先輩に怒られることも多かったです。
(念のために、彼は怒りっぽいわけではなく普通の人です)
また、研究では予想以上に苦労して同期にも成果で差を付けられ始めます。
やがて、
「苦手な先輩に聞かないと研究進まないけど、怒られるのが極端に怖い‥」
という状況に陥りました。
そして鬱になる
これが修士1年の冬頃で、この後は酷かったです。
とにかくその先輩にあったり話をしたりするのを恐れ、研究室に行く頻度が明らかに下がりました。
研究室に行き、皆と相談しないと研究が進まないのを認識しつつも、足が動きませんでした。
このままではいけないと漠然と思いつつも、ビクビクしながら研究室に行っていました。
作業効率が落ちた(集中できなくなった)と感じることが多かったです。
研究室から逃げ出すように海外留学
私は鬱になる前から海外留学の手続きを進めていました。
受け入れ先の大学にもOKをもらっており、その手続きは慌ただしかったです。
海外留学の準備を言い訳にしつつ、研究室に行く頻度は落ちたまま。
研究が進まないまま春になり、私は研究室から逃げ出すように海外に飛び立ちました。
最初は海外生活を満喫する
海外生活は予想以上に楽しかったです。
現地の人との会話や、そちらの研究室での交流・旅行などすべてが新鮮でした。
日本での研究室仲間から解放され、精神的にかなり楽になっていました。
人間関係がリセットされ、新しい人と会うのがとにかく楽しかったです。
日本のことはいったん忘れ、こちらでの生活を充実させようと決意しました。
やがてひきこもりがちに
3ヵ月くらいすると状況がまた一変します。
帰国後の進路を考える必要があり、日本の研究室のメンバーや教授ともやりとりするようになりました。
スケジュールが厳しく、シミュレーションなどするよう指示がきました。
進まない研究のことを考えるとしんどくなり、教授とメールするのもなかなかできない始末になります。
やがて海外に居るのに人と会うのがつらくなってしまいました。
あれほど楽しかった交流や、海外での研究が億劫になり寮にひきこもるようになります。
とにかく帰国したくない・研究室に戻りたくない、という思いが強くなり…
帰国したら大学院を中退しようと半ば思いつめていました。
先のことを考える余裕は全くなかったです。
今思っても、かなりヤバい精神状態だったと思います。
ブログを始める
帰国前にブログを始めた。
人と話すことが極端に(もともと得意ではないのだが)苦手になっており、就職しても仕事なんてできないと本気で思っていたのです。
ブログは、
「独力で生計を立てなければ自分は生きていけない!」
という半ば強迫観念で始めています。
当然1か月や2か月で結果が出るはずがありません。
今はそれが当たり前と思えるが、ブログもなかなか思うようにはいかず、ますます落ち込んでいました。
考えがまとまらないまま帰国
やがて留学の期間が終わり、考えがまとまらないまま日本に帰国します。
ラボでの留学報告の発表など予定があったのだが、そもそも研究室に行くことすらできない状態でした。
指導の先生に事情を伝え、回復するまで休む許可を何とかもらいました。
(当然対面して話したのだが、これすら並大抵のことではなかった)
休む許可をもらったことで精神が安定
研究室の先生に事情を話し、休む許可をもらったことでだいぶ精神は落ち着きました。
研究室に行くのがとにかく苦痛でした。
(これは研究室限定で、大学のジムや食堂に行くのは全く問題ない)
自宅にひきこもり、自分の精神状態や今後の進路についてひたすら考えた。
「自分は研究自体向いてないのでは?」
「研究より自分に合っていることがあるのではないか?」
「そもそもこれから人と付き合っていけるのか?」
などぐるぐる考えていました。
精神科の先生やカウンセリングに通い始める
やがて状況の整理と異常な精神状態改善のため、精神科の先生に話をしにいくことにしました。
週1回くらいのペースで行っていました。
精神科の先生は
「無理して研究室に行くことはない」
という感じで毎回話してくださり、落ち着いたのを覚えています。
突然人と話すのが苦にならなくなる
これは自分でも分からないのですが、突然の変化でした。
初対面の人と会ったり、話したりするのが全然苦にならなくなります。
これは不思議な感覚だが、人間関係の悩みが突然全部なくなったのです。
自分でも正直なぜこの変化が起きたのか不明なのだが、その要因と分析をまとめつつ述べていこうと思います。
最強のメンタルを手に入れるまで~
ブログが軌道に乗ってくる
要素の1つとしては確かにあったと思います。
ブログで目に見えて稼げるようになり(とはいえ月1000円とかだが)
「自分は無理して研究をしなくてもいいのではないか?」
「何かがだめでも、別のことをすればいいじゃん」
という感覚が生まれていました。
[追記:現在はブログ運営も好調です。始め方・運営報告はこちらで紹介しています]
ブログの始め方解説!ドメインとサーバー・ワードプレスを理解しよう
突然の進化発生?
私は自分に「進化」が起きたのではないかと考えています。
皆さんは「進化」と聞いて何を想像するでしょうか?
「進化」というと、2年ほど前に爆発的人気を博したこのゲームがイメージがあるかもしれません。
この場合、「パワーアップ、強化」といった印象がありますよね。
ですが本来の「進化」はちょっと意味合いが違います。
広辞苑:
生物が世代を経るにつれて次第に変化し、元の種との差異を増大して多様な種を生じてゆくこと。
その過程では体制は概して複雑化し、適応が高度化し、また種類が増す。
「生物が環境に適応した結果、何らかの変化をする」というくらいの意味合いです。
これが自分に起こったのではないかと思います。
つまり、
「精神的に負荷を受けた結果、それを克服するように自分が変化した」
気がします。
これには次の「ストレスのメカニズム」が大事になります。
人間関係克服の考え方(ストレスのメカニズム)
これは管理人が精神科の先生に実際に教えていただいた考え方です。
ストレスのメカニズムを理解することで、日常的にストレスを受けないように生活していくことができます。
ストレス発生の3つの概念
ストレス発生には3つのメカニズムがあります。
それが「利他心」「自因感」「unhappy抱かれ感」の3つです。
①「利他心」:自分は相手をunhappyにしたくないと感じること
②「unhappy抱かれ感」:相手がunhappyだと感じること
③「自因感」:相手の感情を引き起こしたのは自分だと感じること
①の「利他心(りたしん)」は、「相手に喜んで欲しい、不快になって欲しくない」と思う感覚です。
これはほとんどの人にある感覚ですね。
②の「unhappy抱かれ感」は、「相手が不機嫌・イライラしていると感じる感覚」です。
「顔色を伺うこと、推察心」とも言い換えることができます。
例えばため息を付いている人を見て
「あ、この人イライラしているのかな?」
と思ったらそれが「unhappy抱かれ感」です。
その人も実は機嫌良かったりするので、感情は他人には分からないはずなんですけどね。
③の「自因感」は、相手の気持ちに影響を与えたと思うことです。
例えば電車内で隣の人が咳払いした時、
「私何かこの人にしてしまったのかな?(不機嫌にさせてしまった?)」
と思ったらそれが「自因感」です。
よく自分の責任に感じてしまう方は自因感が強いと言えます。
これらの要素3つそろって初めてストレスになります。
3つのうち2つあってもストレスにはならないのです。
これだけではわかりにくいと思いますので、例をあげて説明していきますね。
どれか1つでも欠けているとストレスにならない例を述べます。
・自因感だけないAさんの場合
Aさんは相手の感情を推察することができ(unhappy抱かれ感)、相手のためを思う気持ち(利他心)もある人です。
Aさんは相手がイライラしていると推察し、それが気の毒だと思うでしょう。
しかし自因感がない(自分のせいではないと思う)ので、特にストレスは感じません。
ひとごとで責任を感じたりしませんよね。
タイプは個人主義の人です。
・利他心だけないBさんの場合
Bさんは相手の感情を推察することができ(unhappy抱かれ感)、自分のせいだと感じることもあります(自因感)。
ところが利他心がないので、相手に幸せになってもらいたいと感じることがありません。
相手がイライラしていてそれが自分のせいであろうとまるで気になりません。
医学用語でサイコパスと言い、相手を思いやれない人です。
なかなか極端なタイプですが、ストレスフリーですね。
・unhappy抱かれ感だけないCさんの場合
Cさんは相手を思う心(利他心)があり、自分のせいと感じる(自因感)こともできます。
しかし、unhappy抱かれ感がないとどうでしょうか?
Cさんはそもそも相手が不機嫌になっている、と感じることがありません。
わかりやすく言うとCさんは、「相手の感情が分からない人」なのでストレスを感じようがありません。
これも極端な例ですね。
と言うのも相手が怒鳴っていれば、「怒っているのだな…」と思いますよね。
つまり、3つの要素のうちどれか1つでも0に近く減らせばストレスは発生しなくなります。
ストレスなく生きるための考え方1つ
ストレスには3つの要素があり、それが全て揃った時に発生することを見てきました。
どれも人に備わっている要素ですのが0に近づけてストレスをほぼなくすことができます。
0にすべき要素はズバリ「自因感」です。
ざっくり言うと、「それは自分の責任ではない」と思うようにするのがストレス解消のポイントです。
何が起こったとしても自分のせいでなければ気に病む必要はありません。
たまたま相手が自分に怒ってきた(ように見える)としても、その人は他の理由で怒っているのかもしれません。
「自分が何かしたせいでこの人は不機嫌なんだ…」など思うのは不要なストレスになりますし気にしすぎの場合も多いと思います。
私はこの「自因感」がいつの間にか薄くなっていることに気づきました。
これで以前より明らかにストレスに感じることが減り、毎日気楽に生きることができています。
明らかに自分に責任があること「担当内容」「仕事」以外で責任をほとんど感じなくなりました。
ポイント
・「自分の責任ではない」と思うようにする(自因感の低減)
・「周りは全然自分のことを気にしてない」と思うようにする(unhappy抱かれ感の低減)
・「この人に嫌われても別にいい」と思うようにする(利他心の低減)
このどれかでも意識できるようになると、ストレスを感じる機会をずっと減らすことができます!
まとめ:ストレスのメカニズムを考えて自己の意識操作をしよう
管理人は精神科の先生に教えてもらった「ストレスのメカニズム」で、ストレスを克服することができました。
ストレスの3要素という考え方を知っておくだけでも、ストレスを感じる時に原因を分析することができます。
「自因感」「利他心」「unhappy抱かれ感」のどれが自分の中で強いのか、まずは考えてみましょう。
「自因感」を持ちすぎている方はストレス感じやすいので、減らすように意識するだけで違うと思います。